今日の一景
(337)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景・冬
磯菊
(いそぎく)
の
新品種か
?
赤花磯菊
(あかばないそぎく)
1
赤花磯菊の恋しがる伊豆の崖
(あかばないそぎくのこひしがるいずのほき)
[注・
「がる(接尾ラ四型)」とは古語で、・・・のように思う。…の様子をする。・・・らしくふるまう、の意を表す。
「あはれ-」「あやし-」「興-」
語法・形容詞、形容動詞の語感(形容詞シク活用には終止形)、あるいは名詞について動詞をつくる。
「ほき」とは山腹などの険しいところ。がけ。の意]
2
アカバナイソギク
インターネットの 日本花卉ガーデンセンター本店 : 日本最大のガーデニング・園芸サイト! によりますと
赤花イソギク
新品種実生育成のため花色が固定されていませんのでご了承ください。
キク科 キク属
多年草
開花時期
10~12月
関東地方から東海地方の海岸に自生するイソギク。
とても珍しい赤花のイソギクです。
と、解説されています。
3
4
5
篤と見給へまほし赤花磯菊
(とくとみたまへまほしあかばないそぎく)
[注・それぞれ古語で
「とくと」とは念を入れて。よくよく。
「たまふ」とは、お・・・なさる。お・・・になる。
「まほし」とは希望の助動詞~たい。
「見給へまほし」を意訳すると、ご覧頂きたくお願い申し上げます。の意]
6
参考
イソギク
学名
Chrysanthemum pacificum
分類
キク科 キク属
各有力な花のサイトのイソギクを読破したところ
舌状花 ( 舌花 ) かなく、筒状花 ( 管状花 ) だけで頭花を形成している花である。
つまり外側に花びら状の花が並ばない。
と説明されており、
外側に紅紫色の舌状花がならんでいる
アカバナイソギク
とは明らかに異なることが解りました。
参考にイソギクの画像を下に登載することにします。
アカバナイソギクは新種のため、学名付けが遅れていると思われます。
番外
イソギク
アカバナイソギク
との違いがお分かりになりましたでしょうか。
つまり、外側の赤い舌状花がないのです。
再びアカバナイソギクに戻ります。
赤花磯菊広みに咲いて愛々し
(あかばないそぎくひろみにさいてあいあいし)
[注・それぞれ古語で、
「ひろみ」とは広場、「あいあいし」とはたいそうかわいらしい。の意]
7
本ブログの画像は全て、11月19日、北九州市立白野江植物公園にて
番外のイソギクのは花畑で
その他のアカバナイソギクは、入り口広場で
撮影したものです。
ご完読まことにありがとうございました。
日蔭の花にもっと光を!
梨雨