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山梔子の一つ朽ちたる落暉かな
(くちなしのひとつくちたるらっきかな)
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日記
(7月6日)
後述
くちなしの生るは垣根の曲がりかど
(くちなしのなるはかきねのまがりかど)
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オオヤエクチナシ
インターネットの オオヤエクチナシ(大八重梔子)|花図鑑 によりますと
オオヤエクチナシ
(大八重梔子)
アカネ科 クチナシ属
学名
Gardenia jasminoides var.fortuneana
別名
セイヨウヤエザキクチナシ
(西洋八重咲き梔子)
原産地
園芸品種
花言葉
私は幸福です
花期
初夏
名前の由来
果実が熟しても口が開かないことから。
Gardenia は、18世紀のアメリカの医師 「 Garden さん 」 の名前にちなむ。
jasminoides は 「 ジャスミンのような 」 という意味。
Fortuneana はイギリス人の植物学者 Fortune 「 フォーチュン 」 さんに因む。
常緑低木。樹高1~3m。クチナシ ( 梔子 ) の園芸品種。艶のある葉は楕円形で対生。花は大輪で花径は10 cm 前後。枝先に純白の花をつけ徐々に黄色に変色していきます。雄しべが花弁化しているので実は不完全か結実しません。
と解説されています。
オオヤエクチナシ
は
セイヨウヤエザキクチナシ
(ガーデニア)
とも呼ばれるクチナシの園芸品種である。
中国産のクチナシがヨーロッパに渡り改良されたものである。
山梔子の白きが見へて凪来る
(くちなしのしろきが見へてなぎきたる)
[注・「なぎ」とは、風がやんで、波が穏やかになること。反対は「しけ」。]
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
山梔子の花
(くちなしのはな)
梔子の花
(くちなしのはな)
クチナシの花 アカネ科
クチナシの花は、古歌にはほとんど見当たらず、近世の詩歌にもわずかしか登場しない。果実を黄色の染料に、また漢方では山梔子 ( さんしし ) とよばれて消炎、解熱剤に使うなど、果実の実用性が重んじられてきたからだろうか。熟しても実が裂けない ( 口を開かない ) ことから 「 口無し 」 の名がついたとする語源も、人々が果実を大事に考えていたことの表れといえる。
しかし一方、大きく純白で、ジャスミンのような高い香りを放つ花が愛でられ、庭木として古くから栽培されるとともに、多くの園芸品種も作られた。たとえば園芸店でよく売られているガルデニアは八重咲き大輪の園芸品種で、〔 オオヤエクチナシ 〕の和名もある。
海岸に近い暖地の山中に生える高さ1~2メートルの常緑低木。葉は楕円形で光沢がある。5~6月、枝先に1個ずつ花を開く。花は直径5~8センチで、花冠は双子葉植物では珍しく6裂する。時がたつと純白の花色が黄色に変化する。
本州の東海地方から沖縄までのほか、台湾、中国、東南アジア大陸部にも分布する。
旨解説されています。
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山梔子や行き交ふ舟の絶え間なき
(くちなしやゆきかふふねのたえまなき)
[注・それぞれ古語で、「ゆきかふ」とは行き来する。往来する。「たえま」とはもののとだえ間。切れ間。の意]
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ご完読ありがとうございました。
梨雨