今日の一景
(178)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
冬
シクラメン
移り香に心咽せたりシクラメン
(うつりがにこころむせたりシクラメン)
[注・それぞれ古語で、「うつりが」とは他の物に移り残ったかおり、
「こころむす」(自サ下二)とは、悲しみで胸がいっぱいになる、の意]
1
2
細道掲げて歩むシクラメン
(さざれみちかかげてあゆむシクラメン)
[注・それぞれ古語で、「さざれみち」と細道、「かかぐ」とは灯火を明るくかかきたてる、の意]
3
シクラメン
いつもの 花の俳句図鑑 によりますと
季語
シクラメン
(晩春)
篝火草
(篝火草)
シクラメン サクラソウ科
[植物・特徴]
地中海原産。ヨーロッパでは16世紀から栽培され、19世紀にイギリスやドイツで盛んに改良された。日本へは明治24、25年ごろに渡来し、日露戦争以後に一般化した。3~4月、茎の先に大形の花を1輪、下向きにつける。花びらは5枚、後ろへ反り返ってねじれる。花色は白、桃、濃桃など、絞り咲きや八重咲きなど多数の品種がある。
最近は促成栽培されたものが多く出回り、新年のころからよく見かけるようになったので、冬の季語として読まれることもある。
[作句のポイント]
鉢の中でひしめくように咲く花は、篝火草の別名にふさわしい。冬に見かけるものとは区別して詠みたい。
と説明されています。
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シクラメンを窓辺に置いて部屋明かり
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冥冥たるにシクラメンの花朧朧
(みゃうみゃうたるにシクラメンのはなろうろう)
[注・それぞれ古語で、「ろうろう」とはぼんやりと明るいさま、「みゃうみゃう」とは暗いさま、の意]
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きみ出でてシクラメンのみ残りけり
(きみいでてしくらめんのみのこりけり)
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ブログは全て、本シクラメン、の画像で作成しております。
なお、本年11月10日、
ミニシクラメン、と、ガーデンシクラメン
の画像を主体にした、シクラメンのブログを
先行し投稿しております。
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(梨雨)