Quantcast
Channel: 花譜の館
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1281

四季の風景・夏~秋-木漏れ日の路(こもれびのみち)-今日の一景(92)-北九州市立白野江植物公園

$
0
0
 
今日の一景
(92)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四 季 の 風 景
夏~秋
 
木漏れ日の路
(北九州市立白野江植物公園)
 
 
木漏れ日の径に読経の蝉時雨
(こもれびのみちにどきょうのせみしぐれ)
本句は口語調です
[注・「どきょう」とは、声を出して経を読むこと、の意]
季語
(7月)
蝉時雨
(せみしぐれ)
とは
木立ちの中の降るような蝉の声、
をいう
 
 
1
 
イメージ 1
 
 
 
 
 
花を撮り尽くしてや緑陰に入る
(はなをとりつくしてやりょくいんにいる)
季語
6月
緑蔭
(りょくいん)
とは
夏のしたたる木蔭(こかげ)である
日ざしが土におとすのかげは、明るく生気溢れる中にしずけさがある
をいう。
 
 
 
イメージ 2
 
 
 
深山路やつくつくぼふしの直訴なる
(みやまぢやつくつくぼうしのぢきそなる)
[注・それぞれ古語で、「みやまぢ」とは山の路(みち)
「ぢきそ」とは、定められた手続きを経ないで、主君や将軍に直接に訴えでること、の意]
季語
(8月)
法師蝉
(つくつくぼふし) (つくつくぼうし)
法師蝉
(ほふしぜみ)
とは
秋風とともに鳴き始める蝉で
名は鳴き声からきていて、地方によっていろいろに聞きとられているが、
はじめ、ジュツジュツジュツといい、つぎに、オシーツクツクと何度もゆっくり繰り返し、
最後に、ツクツクボウシと3回ぐらい鳴き、ジーと尾を引くように鳴きおさめる
「筑紫恋し」と鳴くという説もある
をいう
 
 
 
イメージ 3
 
なお、季語の説明については、
稲畑汀子・編
ホトトギス・改訂版・新歳時記
三省堂
を参考にしました。
 
ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1281

Trending Articles