花譜の館・別館
House of flowers tablature
annex
Flower photography by Riw
No_169
紫木蓮
(しもくれん)
こと
木蓮
(もくれん)
1
2
モクレン
[木蓮]
学名
Magnolia liliflora
(Magnolia quinquepeta)
和名
モクレン
[木蓮]
その他の名前
シモクレン
分類
モクレン科 モクレン属
3
4
5
モクレン
とは
外側が紅紫で内側が白色の花を春に咲かせるモクレンは、
平安時代中期に編纂された
『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』
にもその名が見られるように、古い時代に中国から渡来しました。
もともとは、鑑賞のためではなく、漢方で
「辛夷(しんい)」
と呼ばれる蕾を、頭痛や鼻炎の薬とするために植えられたようです。
別名の
「シモクレン(紫モクレン)」
は花色にちなんでいます。
近年は、同じく中国原産のハクモクレンがより広く栽培されますが、
モクレンとハクモクレンは、花色以外も大きく異なります。
ハクモクレンは樹高20mに達する高木で、単幹で幹が太くなりますが、
モクレンは樹高4~5mほどの中高木で、株立ちになりやすく、
やや横に広がります。
また、ハクモクレンは、花弁は9枚で、
開花後に葉が出るのに対して、
モクレンは、花弁が6枚、
開花中に葉が出て花が終わるころには葉に隠れてしまいます。
以上、【みんなの趣味の園芸 モクレンとは-育て方図鑑/みんなの趣味の園芸 NHK出版】、引用
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7
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蔵書の 草木花・歳時記・春 によりますと
季語
木蓮
(もくれん)
木蘭(もくれん) 紫木蓮(しもくれん) 錦木蓮(にしきもくれん) 更紗木蓮(さらさもくれん)
シモクレン モクレン科
白い大きな花のハクモクレンが咲き終わってしばらくたつと、濃い紅紫色のモクレンが咲き始める。東京では4月上旬から中旬で、ほとんど同時に葉も開き始める。ハクモクレンとは異なり、大木にはならない。高さは2~
3メートルどまりで、細い幹が何本もの株立ちとなる。庭に植える花木として手ごろで、花も大型で美しい。
濃い紅紫色で、花弁が中ほどから外に開くのが正真のモクレンで、シモクレンの名でよばれる。色がやや淡く 小型で、それほど開かないものは〔トウモクレン〕である。ハクモクレンなどとの交雑による音芸品種が数多く作り出され、苗木も売られているから、散歩をするとそこかしこの庭見られるようになってきた。内側が白く外側が紅紫色の〔ニシキモクレン〕や、ぼかしとなる〔サラサモクレン〕など、美しいものも多い。モクレン類は挿木で根づきにくいので、株分けかコブシを台木とした接木によって苗が育てられる。
古くに中国から鑑賞用として入った落葉低木で、大型の葉が互生し、花弁は6枚ある。モクレンの名は中国名の木蘭あるいは木連から生まれたとされるが、現在は木蓮と書くのがふつうで、花形も蓮花形である。園芸界では学名の属名をそのままに、この仲間をマグノリアと総称している。
旨、説明されている。
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ふきしくにかぜおつるかたしもくれん
吹き頻くに風落つる方紫木蓮
(ふきしくにかぜおつるかたしもくれん)
注・それぞれ古語で
「ふきしく(他カ四)」とは、風が頻りに吹く。
「に」とは、連体形と接続する逆説確定条件(のに、けれどもの意)の接続助詞
「かぜおつ(自タ上二)」とは、かぜがぴたっとやむ。
「かた」とは、場所。
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全ての画像は、今月(2018年4月)、庭園・芦屋釜の里にて撮影したものです。
撮影日は
1~3、7、8が、5日
6、9~11が、10日
4が、13日
です。
本日のお運びまことにありがとうございました。
梨雨