花譜の館・別館
House of flowers tablature
annex
Flower photography by Riw
No_66
藤 袴
(ふじばかま)
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フジバカマ
[藤 袴]
学名
Eupatorium japonicum
分類
キク科 ヒヨドリバナ属
和名
フジバカマ
(藤袴)
その他の名前
アララギ、香草(こうぞう)、蘭草(らんぞう)
{特徴}
フジバカマは「秋の七草」の一つで、
万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。
夏の終わりから秋の初め、
茎の先端に直径5mmほどの小さな花を、
長さ10㎝前後の房状に多数咲かせます。
川沿いの湿った草原やまばらな林に見られ、
まっすぐに伸びる茎に、3裂する葉が対になってつきます。
地下茎が大量に伸びて強烈な勢いで広がるため、
自生地では密生した群落になるのが普通ですが、
現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため
激減し、絶滅危惧種となっています。
フジバカマの名で市販されているものの多くは、
サワフジバカマ
(フジバカマとサワヒヨドリの雑種)
です。
生乾きの葉茎にクマリンの香り(桜餅の葉の香り)があり、
中国では古く芳香剤とした利用されました。
また、『論語』にある「蘭」はフジバカマを指します。
しかし、後世、蘭がシナシュンランなど
花に香りのある温帯性シンビジウム属の種を指すようになったため、
現在の中国では、フジバカマは「蘭草」とされています。
以上【みんなの趣味の園芸・フジバカマとは・みんの趣味の園芸】参照
2
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3
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旅する蝶
「アサギマダラ」
(北九州市立白野江植物公園)
秋の七草の一つ、フジバカマの花が満開を迎える10月。この花の蜜を求めて渡り蝶「アサギマダラ」が登園に立ち寄ります。春には台湾や鹿児島から東北や信州まで北上し、秋になると南下。移動距離は1000~2000kmとも言われています。当園ではアサギマダラの休息地となるよう毎年フジバカマを少しずつ増やし、現在は2000株ほどになりました。
アゲハチョウのように、細かく羽ばたかずふやふやとやさしく飛ぶ様子や、あまり人を怖がらないことから、ファンが多く、写真愛好家の被写体としても人気です。
秋の植物と生き物がうみだす幻想的な景観を生み出す幻想的な景観をお楽しみください。
北九州市立白野江植物公園の立札の解説による。
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藤袴咲き初めけり蝶来早来
(ふじばかまさきそめけりてふこはやこ)
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手前が濃色(ノウショク)フジバカマ、奥がの羽衣(ハゴロモ)フジバカマ、です。
画像は全て、福智山ろく花公園の入り口広場にて2017年10月7日
販売の苗のフジバカマを撮影したものです。
1、4~6が濃色フジバカマ
3、4が羽衣フジバカマ
7が、両フジバカマの混合です。
本日のお運びまことにありがとうございました。
梨雨