今日の一景
(385)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
夏
捩摺
(もじずり)
こと
捩花
(ねじばな)
1
ネジバナ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
ネジバナ
[捩花]
学名
Spiranthes sinensis var. amone
分類
ラン科 ネジバナ属
開花時期
6~9月
花の色
赤、他
名前の読み
ねじばな
分布
北方領土を含む北海道から沖縄にかけて分布
海外では、朝鮮半島、中国、サハリン、シベリアなどにも分布
生育地
原野や芝生地など
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
10~40cm
花言葉
旅立ち
誕生花
7月4日
花の特徴
茎先に螺旋状にねじれた花序をつける。
ねじれは左巻きも右巻きも両方ある。
花の色は淡い紅色だが、色の濃いものから薄いものまで変化が多い。
葉の特徴
根際から生える葉は幅の広い線形である。
葉には披針形の鱗片葉がつく。
実の特徴
花の後にできるさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 ) である。
この花について
種小名の sinensis は 「 中国の 」 という意味である。
変種名の amoena は 「 愛すべき 」 という意味である。
その他
別名を捩摺 ( もじずり ) ともいう。
俳句の季語は夏である。
属名の Spiranthes はギリシャ語の 「 speira ( 螺旋 ) + anthos ( 花 ) 」 からきている。花穂が捩じれて螺旋状に花がつくことから名づけられた。
旨、解説されています。
捩花の風穴開けむ雲の峰
(ねぢばなのかざあなあけむくものみね)
2
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
捩花
(ねじばな) (ねぢばな)
文字摺草(もじずりそう) もじずり もじばな
ネジバナ ラン科
初夏のころ、芝生や土手などの日当たりのよい草地に、いっせいにかわいい花を咲かせる。花色は紅紫色が多く、唇弁(しんべん)は白い。まれに白花もある。細い花穂(かすい)に下から上へとらせん状に横向きの花が咲きあがり、花数の多いものでは直径数ミリの花が50個を超す。らせんの回転数は4、5回。左巻きも右巻きもある。
別名モジズリ。牧野富太郎によれば、これは捩じれ摺り(ねじれずり)の意味で、花穂のねじれ巻く状態を表しているという。中国名は綬章。
地生ランで、高さ10~40センチ。根は長い紐状で束になってつき、そこに長い根毛が密生する。花期は4~
10月と長いが、開花には春型と秋型があることが最近わかった。日本全土のほかサハリン、千島、ウスリーから朝鮮半島、中国を経て、マレーシア、オーストラリア、インドに広く分布する。
旨、解説されています。
足下に心せよ文字摺咲き撓る
(あしもとにこころせよもぢずりさきををる)
[注・それぞれ古語で
「あしもと」とは、立っている足のすぐそば。
「こころす(サ変)」とは、注意する。
「さきををる」とは、花がたくさん咲く。
の意]
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捩花の茎に逆ひて絡みをり
(ねぢばなの茎にさかひてからみをり)
[注・それぞれ古語で
「さかふ」とは、さからう。逆巻き。「からむ」とは巻き付く。
「芯」とは、とはここでは茎。
花の巻き方は、芯の茎(2本)の縒(よ)り方とは逆向きであることに気づいたと思うのですが、どうでしょうか。
8
本ブログの画像は、
1~6が、2016年6月26日、芦屋釜の里
7、8が2014年7月20日、北九州市立白野江植物公園
にて、撮影したものです。
現在、6月29日の左足首(くるぶし)骨折(ひび)のため療養中で、撮影ができず
過去の画像を駆使し、簡易投稿させていただき
Flower photography by Riw
こと
「梨雨の花写真集」
を継続して作成中ですが、昨今のアクセス解析により、過去作成した
ネジバナ
(捩花)
の人気が高く、常に上位にランキングされており、ここは簡易画像の投稿を一時中断し
あらためて、
中編の「今日の一景」でネジバナ(捩花)を作成し、読者の要望とご愛顧に応えることにしました。
なお、「捩花(ネジバナ)」については
2013年7月10日
URL
で投稿しています。
宜しければ、ご覧ください。
ご完読まことにありがとうございました。
梨雨