今日の一句
(61)
「花譜の館・別館」へようこそ。
黄色から赤への変化が艶やかな
つる性
の
薔薇
(ばら)
つる,チャールストン
其の薔薇は踊るやうなるチャールストン
(そのばらはをどるやうなるチャールストン)
[注・それぞれ古語で
「をどる」とは、舞踊をする。おどる。
(小学館の現代国語例解辞典によると
「舞い」が元来、旋回運動であるのに対し、「踊り」は跳躍運動であった
と、解説されています。)
「やうなり(助動ナリ型)」とは、まるで・・・のようだ。
の意]
1
つる,チャールストン
インターネットの ロザリアンへの道 によりますと
つるチャールストン
Charlston climbing
作出国
イギリス
作出者
ラムセン
作出年
1996年
花の系統
フロリバンダ
花色
黄色~赤色の複色
花形
丸弁高芯咲き
花の大きさ
中輪
樹形
つる性
(クライミング・ローズ)
樹高
4m
つるチャールストンは、黄色~朱色~赤色への色の変化が楽しめるバラです。
丸弁高芯咲きの花は
黄色→オレンジ→赤色へと変化し、それぞれ複色になります。
見た目も豪華なので、庭や花壇の印象が変わることでしょう。
と説明されています。
2
3
北九州市立白野江植物公園の管理者が
彩広場(いろどりひろば)に生るこの薔薇のアーチの根元に設置した
立札
によりますと
バラ
つる,チャールストン
Charleston Climing
チャールストンの枝変わり種。黄~赤に変化する。
作出国 : イギリス
作出年 : 1966年
と、記載されています。
薔薇園を巡るや絆深めつつ
(ばらぞのをめぐるやきづなふかめつつ)
このアーチの「つるばら」を撮影したのが5月22日です。
その前日、若松区のグリーンパークの春のバラフェア会場の薔薇園に行き、
殿堂入りのバラの
「ピース」
を撮影していた時、ある熟年夫婦と一緒になり、殿堂入りについて説明してあげました。
そのうち、御主人も、この黄色いバラに強くご執心で、撮影に熱を帯びていまいりました。
そこで、二人で撮影しながら。方法や技術について、あれやこれやと話しこみました。
そして、私は、この奥様がいなくなっていることに気付き、そのことをご主人に教えてあげました。
御主人は平然とした態度で、撮り続けながら
「あれも、カメラを持っているので、どこか廻っているのでしょう」
と答えました。
私は、
「自由行動ですか、」
と、言いました。
ご主人は、いたくおもしろがり、
「自由行動ねえ、」
と、にやりと笑いながらつぶやきました。
そのことが、印象的で、頭に残り
バラ園や熟年夫婦の別行動
と詠みました。
薔薇のブログを作成するにあたっては、候補は、殿堂入りの
ピース、ニュードーン、イングリッドバーグマン、ボニカ,82、ピエール・ド・ロンサール、カクテル
の名花を考えていたものの、時季が遅れたためか、いずれももうひとつ画像が芳しくなく、
最後の頼みと訪れた、白野江植物公園のチャールストンに期待しての撮影となりました。
例年に比べると今一つ黄色が薄く、物足りませんが、投稿に耐えうると決断しました。
句は、上述の句を用いよう思ったのですが、ここは、転換連想して、若い恋人二人の同一行動とし、
揚句を作りました。
「めぐる」とは、あちこちを歩きまわる。
「きづな」とは、絶ちがたいつながり。
の意
4
本ブログの全ての画像は、本年5月22に、北九州市立白野江植物公園の彩広場にて撮影したものです。
2014年6月10日、この「つる,チャールストン」を
URL
にて、投稿しています。
宜しければ、ご覧ください。
なお、
この、チャールストンの作出年について混乱があるため、現在研究中です。
ご完読ありがとうございました。
梨雨