今日の一景
(381)
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四季の風景
夏
雛罌粟
(ひなげし)
こと
シャーレー・ポピー
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シャーレー・ポピー
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
シャーレー・ポピー
学名
Papaver rhoeas Shiley
分類
ケシ科 ケシ属
開花時期
4~5月
花の色
白、ピンク、赤
名前の読み
しゃーれー・ぽぴー
分布
原産地は南ヨーロッパ
雛罌粟(ヒナゲシ)の園芸品種
1880年ころに作出され、今日栽培されるものはほとんどこの品種
生育地
庭植え
植物のタイプ
一年草
大きさ・高さ
40~60センチ
花の特徴
花径は5~8センチくらいである。
花の色は紅色、ピンク、白などのものがある。
原種は4弁花だが、本種には八重咲きのものが多い。
花びらには紙を揉んだような皺がある。
葉の特徴
根際から生える葉は、羽状に深く裂ける。
茎には葉はつかない。
実の特徴
花の後にできる実はさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 ) である。
旨、解説されています。
虞美人草の鷹取山を離れざる
(ぐびじんさうのたかとりやまをはなれざる)
注・
鷹取山(たかとりやま)は、福智山系の西の外れにあり、海抜633メートル。
福智山ろく花公園から見上げる位置にあり、
その東・海抜900.6メートルの福智山は見えない。
本句の初案は
絶景にポピーざわめく大花壇
です。
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虞美人草噂の風の起つところ
(ぐびじんそううわさのかぜのたつところ)
本句は、口語調です。
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雛罌粟の笑み顔和き朝かな
(ひなげしのゑみがほにこきあしたかな)
[注・それぞれ古語で
「ゑみがほ」とは、ほほえんだ顔。笑顔(えがお)。
「にこし(形ク)」とは、柔らかい。なごやかだ。
「あした」とは、朝。
の意]
口語調の原案は
出迎えは笑顔のひなげし花公園
です。
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・春 によりますと
季語
雛罌粟
(ひなげし)
雛芥子(ひなげし) 虞美人草(ぐびじんそう) ポピー
ヒナゲシ ケシ科
ヨーロッパ原産の一年草。原種は赤い4弁花だが、1880年ごろに庭園を飾る草花としてイギリスで園芸化され、今日までに白色、ピンク、ぼかし、八重咲きなどさまざまな品種がつくられた。ヨーロッパではコムギ畑の雑草として生えることから、古い時代に原産地からムギとともにユーラシア大陸の東西に広がったと考えられている。
葉には深い切れ込みがあり、粗い毛が密に生えている。秋に種子をまいてしっかり根を張らせると、寒さにも耐えて冬越しする。草丈は50センチ以上に伸びて、4~5月には賑やかに咲く。最近、花壇や切り花でよく使われるシベリアヒナゲシ ( アイスランドポピー )はシベリアが原産地で、さらに寒さに強く、3月ごろから咲く。雛罌粟は一般の歳時記では夏の季語とされることが多いが、本書では春の季語として扱った。
ヒナゲシの中国名は虞美人草。『三国志』で有名な楚王の項羽が愛した虞美人が自決したとき、その赤い血からこの花が生まれたという伝説がある。( 阿片の原料となるケシは夏の巻の罌粟の花{けしのはな}の項参照 )
と解説されています。
たもとほる有り無し風や虞美人草
(たもとほるありなしかぜやぐびじんさう)
[注・それぞれ古語で、
「たもとほる」とは、寄り道をする。さまよう。
「ありなしかぜ」とは微風。
の意]
初案は
御園生は風の寄り道虞美人草
(みそのふはかぜのよりみちぐびじんさう)
です。
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本ブログの全ての画像は、今月(5月)福智山ろく花公園で撮影したものです。
撮影日は
1、4~7、10、11が12日
8が14日
2、3、9、が19日です。
本ブログにおいては、撮影日がすでに立夏を過ぎていることから、
題目の季を夏とさせていただきました。
ご完読ありがとうございました。
梨雨