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House of flowers tablature
annex
Flower photography by Riw
№235
高砂芙蓉
(たかさごふよう)
こと
矢の根梵天花
(やのねぼんてんか)
1
ヤノネボンテンカ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
ヤノネボンテンカ
[矢の根梵天花]
学名
Pavonia hastata
分類
アオイ科 ヤノネボンテンカ属
開花時期
8~9月
花の色
白、赤
名前の読み
やのねぼんてんか
分布
原産地は南アメリカ
日本でも帰化
生育地
庭植え、道ばたなど
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
100~150センチ
花言葉
繊細美
2
ちのかようともなればこそのむべけれ
血の通ふ朋なればこそ飲むべけれ
(ちのかよふともなればこそのむべけれ)
注・
この句の「ば」は、順接の確定条件を表す。
・・・から。・・・ので。
接続は已然形につく。
「なり(助動詞ナリ型)」の已然形は「なれ」である。
「べけれ」は、命令の意の助動詞「べし」の已然形で、「こそ」を受けての係り結びに従ったものである。
なお血の通うは、タカサゴフヨウの花裏の赤い筋を血管に見立てたものである。
3
4
花の特徴
花径は5~7センチくらいで、花びらは白く真ん中が濃い赤褐色をしている。また、花びらの裏側にはきれいな濃い赤色の筋が入っている。
葉の特徴
葉はくさび形で矢じりの形に似ている。葉の縁にはぎざぎざ ( 鋸歯 ) がある。
実の特徴
花の後にできる実はさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 ) である。
その他
葉の形が 「 矢の根 」 の名の由来になっている。「 梵天 」 は婆羅門店のことだが、同時に山伏の峰入り行列の先頭に立てたりする ( 御幣 ) をも意味する。花の形をこの 「 梵天 」 に見立てたものであろう。別名を高砂芙蓉 ( タカサゴフヨウ ) という。
と解説されています。
さかずきはたかさごふようしゅいっぱい
盃は高砂芙蓉酒一杯
(さかづきはたかさごふようしゅいつぱい)
5
6
全ての画像は、先月(2018年7月)、庭園・芦屋釜の里・倉庫前にて撮影したものです。
撮影日は
1、2、3、5が、11日
4、6が、24日
です。
なお作句は、
タカサゴフヨウの花を盃に見立て
唐の時代の詩人・王維の詩
元二の安西に使するを送る
の第三句
勧君更盡一杯酒
きみにすすむさらにつくせいっぱいのさけ
から連想したものです。
本日のお運びまことにありがとうございました。
梨雨