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House of flowers tablature
annex
Flower photography by Riw
№233
百日紅
(さるすべり)
1
サルスベリ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
サルスベリ
[百日紅]
学名
Lagerstroemia indica
分類
ミソハギ科 サルスベリ属 落葉中高木
開花時期
7月、8月、9月、10月
花の色
白、ピンク、赤、紫
分布
原産地は中国南部
日本へは江戸時代に渡来
生育地
庭木
大きさ・高さ
3~10メートル
2
{花の特徴}
枝先に円錐花序 ( 花序の枝が枝分かれし、全体が円錐状に見える ) をつける。
花序のつけ根のほうから咲き始め、次第に先まで花を開く。
1つ1つの花は、花びらは6枚で縮れており、萼は筒状で6つに裂ける。
花の色はピンクや白、紅紫色などで、花径は3~4センチくらいである。
{葉の特徴}
葉は楕円形で、向かい合って生える ( 対生 ) 。
{実の特徴}
実は丸いさく果 ( 熟すと果皮が裂開する果実 ) で、種子には翼がある。
{この花について}
漢字では 「 猿滑り 」 とも書く。
和名の由来は、樹皮が剥げやすく幹がつるつるしているので 「 猿も滑る 」 いうところからきている。
別名を百日紅 ( ヒャクジツコウ ) というが、これは花期の長さからつけられた名である。
俳句の季語は夏である。
属名の Lagerstroemia はスウェーデンの生物学者 「 Lagerstroumさん 」 の名からきている。
種小名の indica は 「 インドの 」 という意味である。
花言葉
神秘な心、勝利の寛容
旨、解説されています。
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いつもの 花の俳句図鑑 によると
季語
百日紅
(さるすべり)
百日紅(ひゃくじつこう) 紫微(しび) 拍痒樹(はくようじゅ)
くすぐりの木 白さるすべり
サルスベリ ミソハギ科
[植物・特徴]
中国南部原産。赤褐色の樹皮はなめらかで、はげやすい。7~9月、枝先に紅紫色または白色の花をつける。6枚の花弁は円形で縮れている。果実は楕円形。観賞用に庭木として栽培され、園芸種には淡桃、濃桃、紅などの花色や八重咲きのものもある。
[歴史・文化]
樹の肌がなめらかなため、木登りの巧みな猿も滑るとの意からついた名。夏から秋にかけて百日もの間、紅い花が咲き続けるということから「百日紅」とされたともいわれる。鎌倉時代の『夫木抄』に「さるなめり(猿滑)」の名が見られ、日本へは鎌倉時代以前に中国を経て渡来したと思われる。材は緻密で腐りにくく土木材や器具材などに用いられる。
[作句のポイント]
白色のものもあるが、俳句では百日紅と書くとおり普通は紅のものを指す。庭木や街路樹にと身近な花だが、ことに寺社の庭に植えられていることが多く、京都、奈良、鎌倉など古都の夏を彩る花として印象深い。
と説明されています。
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故郷の父母が手を振る百日紅
(ふるさとのふぼがてをふるさるすべり)
注・本句は口語調です。
私がまだ仕事をしていた若い時のことです。
帰省したときのこと、自宅に戻ろうと車庫から車を出した私に、
庭の赤い百日紅の下に立っていた両親が、手を振って見送った
状況を思い出して作句しました。
この句を文語調に改めますと
かえるさまおもちちてをふるさるすべり
帰る様母父手を振る百日紅
(かへるさまおもちちてをふるさるすべり)
となりました。
字余りの上、どこかぎこちないというか硬い雰囲気で
口語調をとりました。
注・
「かへるさま」とは「かえるさ」と同じで、「さ」は時という意味で、帰る時。帰り道。帰りがけ。
「おもちち」とは、両親。
の意
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全ての画像は、今月(2018年7月)庭園・芦屋釜の里にて撮影したものです。
撮影日は
1、7が、7日
6が、11日
2、3、8が、22日
4、5が、24日
です。
本日のお運びまことにありがとうございました。
梨雨