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浜栲(はまごう)2018・・芳香のある青紫色の花をつける海浜植物・・Flower photography by Riw №228・・芦屋町柏原(かしはら)・夏井ヶ浜

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譜の館・別館」へようこそ。
House of flowers tablature
annex
 
Flower  photography  by  Riw 
№228


浜栲
(はまごう)


イメージ 1


ハマゴウ
[浜栲]

学名
Vitex rotundifolia L. f. 
分類
シソ科 ハマゴウ属 常緑小低木 
砂浜などに生育する海浜植物
別名
ハマハイ
ハマボウ
注・アオイ科にもハマボウがある。


イメージ 2


{特徴}
茎は地面を這い、半ば砂に埋もれて伸びる。
枝は4稜があり、直立または斜上し、高さは30-70cmになる。
葉はふつう単葉で、まれに3出複葉になるものもあり、対生する。
葉身は楕円形から広卵形で、長さ3-6cm、幅2-4cm、縁は全縁、裏面は白い毛で覆われる。
葉柄は長さ5-10mmになる。

花期は7-9月。
枝先に円錐花序をつけ、芳香のある青紫色の花をつける。
萼は長さ3-4mmの鐘形で5歯がある。
花冠は長さ12-16mmになる漏斗状で、5裂し唇形になり、
下部の裂片が他の裂片よりはるかに大きい。
雄蕊は4個、花柱は1本で花冠を突き抜け、柱頭が2裂する。
果実は球形の核果で、水に浮き海流に流される。


イメージ 3



{分布と生育環境}
日本では、本州、四国、九州、琉球に分布し、海岸の砂浜に群生する。
内陸の淡水湖である琵琶湖沿岸にも生育する。
世界では、中国、朝鮮、東南アジア、ポリネシア、オーストラリアに分布する。

砂が吹き飛ばされて何mも横に伸びた茎が露出する場合もある。
砂に埋もれても負けずにのびる海浜植物として重要な適応である。

{利用}
果実は蔓荊子(マンケイシ)と呼ばれる生薬で鎮痛、鎮静、消炎作用がある。
蔓荊子酸などの漢方薬に配合される。

全体にユーカリの葉に似た芳香があり、古くは香として用いられたため
「浜香」
と呼ばれたといい、また
「浜這」
の意ともいう。

以上解説は、【ハマゴウ-Wikipedia】を引用


山陰の蔓荊波の音聞こゆるか
(やまかげのはまごうなみのねきこゆるか)


イメージ 4

全ての画像は、今月(2018年7月)21日、天然記念物のハマユウ群生を見に行った際、
山陰にて風を避けるように咲いていたハマゴウを撮影したものです。
まだ今も咲いています。
本日のお運びまことにありがとうございました。
梨雨


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