花譜の館・別館
House of flowers tablature
annex
残像
Afterimage of the one day
No_2
兼
蔵出しの花
(32)
2016_04-14
兼
一期一会
(53)
地上の睡蓮
か
カナダゲシ
こと
サンギナリア・カナデンシス
学びたる一期一会やカナダゲシ
(まなびたるいちごいちえやカナダゲシ)
1
サンギナリア・カナデンシス
学名
Sanguinaria cadensis
その他の名前
⑴
ブラッドルート
(bloodroot)
⑵
カナダゲシ
分類
ケシ科 サンギナリア属
{特徴}
サンギナリア・カナデンシスは
北米大陸東部の平地から低山に分布し、
小河川や流れに面した斜面にある森林や雑木林に生えています。
一つの芽から1枚の葉を出し、草丈20cm前後になります。
葉は形が円く5~7裂し、
質はやや厚くて柔らかく、白粉を帯びて裏は白いのが特徴です。
色や質感もあいまってタケニグサの葉を思わせます。
花は直径5㎝前後で、1本の花茎に1輪咲き、
花はやや寒い日には閉じてしまいます。
地下に赤っぽい太い根茎を這わせて、
ところどころで枝分かれしてふえていきます。
どちらかというと
春植物
(早春に芽を出して開花し、葉を成長させて初夏に休眠に入る植物)
のような性質をもち、春に開花、葉を広げて株を充実させたのち、
夏ごろには地上部は枯れて休眠します。
日本では、寒冷地では宿根草として扱えますが、
ほとんどの地域では高山植物扱いとしたほうが無難です。
2
本画像の種
サンギナリア・カナデンシス・マルチプレックス
` プレナ '
学名
Sanguinaria canadensis f. multiplex
` plena '
有名な八重咲き種で花もちもよい。
肥増すると花弁がふえ、より豪華な花となる。
以上、【みんなの趣味の園芸・サンギナリア・カナデンシスとは-育て方図鑑】引用
2016_04-14
回想
一輪一日花
の
カナダゲシ
この日、福智山ろく花公園の茶店に寄った私に、店の主人は
「裏にカナダゲシというめったに咲くことのない花が咲いている」
と言って、私を裏の野草園に連れていきました。
そこには、白い睡蓮のような美しい花が咲いており、シャッターを切りました。
帰宅後、PCに取り込み画像を見たところ、画像が単調でかつ蕊が明確に撮れておらず、
再挑戦しようと、翌日また行ってみましたが、もう花はありませんでした。
花が、この世のものとは思えないほどの見事なものだっただけに残念で仕方がありません。
あれ以来2度と咲かないそうで、
私が見た最初で、最後の一輪で、
一期一会
の言葉もつ意味を学んだ出来事でした。
花との遭遇のチャンスは二度ないものと思え !
人との出逢いも二度はないものと思い常に真摯に応接せよ !
真清水に浮かべてみたやカナダゲシ
(ましみずにうかべてみたやカナダゲシ)
3
全ての画像は、2016年4月14日、福智山ろく花公園の茶店裏の山野草園にて撮影したものです。
本日のお運びまことにありがとうございました。
梨雨